おめめパッチリ手術、しめて約5万円なり (3割負担の場合)

2008年3月9日

今いる病院の眼科での手術は、ほとんどが白内障の手術なんですが、時折、まぶた持ち上げ手術をする機会があります。
普通だと、美容形成外科で40万円とかかかるようなんですが、「ものを見るのに支障が出るほど下がっている」場合には、健康保険が使えて3割負担だと両目で5万円くらいのものです。保険を通じて医療機関に入る収入は合計で15万円くらい。先日イタリア人に話したら、「信じられない安さ」だと言ってました。
まあその代わりといってはなんですが、「第一目的は楽に目が開いてよく見えることであって、見た目は二の次」ということになってます。一応患者さんにもそう断っておくんですが、いざメスを握るとマニアックに細かくやりたくなるわけです。
で、こんな風になったりします。(写真使用許諾を頂きました)

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特にお歳と共にまぶたが下がってきた方など、疲れ目とか肩こりとかが楽になるし何より楽に見れるようになるので、白内障手術同様に受けるに値する手術だと思います。何より日本の保険医療は激安ですから。

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亀田テオフィリン中毒事件

2008年2月25日

今日、亀田テオフィリン中毒事件の症例検討会が開かれました。
事件は、千葉県の亀田総合病院という大きな病院で、テオフィリンという喘息の薬を常識外の大量服用したと思われる救急患者が、医師の努力むなしく死亡したという事例です。遺族が医療ミスだとして裁判を起こし、東京高等裁判所の判決で7000万円あまり(+利息)の損害賠償の判決が下りています。
その症例検討会を聴いてきたわけですが、亀田総合病院の治療には問題がなく、医療ミスなどというものとは無縁の、亡くなるべくして亡くなった事例だと確信しました。
それなのになぜ裁判では病院が負けたかといえば、一言で言えば裁判自体がお粗末だからです。この裁判の最大のお粗末さは、この裁判の病院側敗訴を決定付けた鑑定書を書いた医師を、裁判所で証人尋問していないことです。鑑定書を書いた医師たちが書きたい放題書いておきながら、反対側からの質問を十分に受け付けていないのです。(ちなみに鑑定書きは公務でしょうから、実名公開しても構わないと思うのですが、さしあたりは控えておきます。)
裁判がお粗末であるために、本来なら他の人々の医療使われるべき7000万円あまり(+利息)のカネが、本来受け取る資格がないと思われる人々に流れていきます。みんなのために使われるべきカネが、ごく一部の特定の人々に持っていかれるのです。
こんなことがまかり通るようでは医療が崩壊するのは当然です。
ところで、この裁判の原告側弁護士として福地直樹氏が筆頭に書いてあります。C型肝炎訴訟にもかかわる、医療問題弁護団に属する弁護士です。私は自分の中で勝手に「医療破壊弁護団」と読み替えています。
症例検討会の様子はこちらをご参照ください。
http://lohasmedical.jp/blog/2008/02/post_1088.php
判決文についてはこちらをご参照ください。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20071225

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REMEMBER 2.18 ~第2章~

2008年2月18日

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福島大野病院事件で医師が逮捕されて2年がたちました。
「癒着胎盤の経験もなく、帝王切開で女性を死に至らしめた」との容疑で医師が逮捕され刑事訴訟になり、長い時間をかけて結審に向けて動いています。
刑事裁判でのやり取りを読めばわかりますが、逮捕された医師になんら落ち度はなく、女性は出産にまつわる自分自身の病気が原因で亡くなったのであることがほぼ確実です。
http://lohasmedical.jp/blog/2007/11/101.php
例えば、大怪我をした人が病院に駆け込んだからといって、必ず助かるものではないですし、ほかの病気だって同じことです。病気というのはそういうものです。医師の努力むなしく命を落とすことなど日常茶飯事です。
要はこの事件もそういうものだったということです。それを医療過誤だと糾弾され、逮捕・起訴されるようでは、医療行為などというものをやる人がいなくなるのは当然と言えます。
この女性の死亡原因究明はなかなか難しいところがあるようですが、逮捕された医師の医療行為が妥当であったことは、学会シンポジウムなどで検討すれば、それこそ十数分~数時間程度で明らかになる簡単なものだったと思われます。
ところがそんな簡単な結論を出すのに、逮捕・起訴して何年も裁判に時間をかけて、当該医師の医師生命を縮めて、その他大勢の医師を恐怖に落とし入れたため、危険を伴う分野から医師が逃げる結果となり、医療崩壊を急速に推し進めました。当の福島県では、県立病院からついに産婦人科が完全撤退することとなったそうです。
それにも関わらず亡くなった女性の遺族は、終盤に突入した法廷ですら、

「言い訳や責任転嫁せず、何をミスしたかを真正面から受け止め、責任を取ってほしい」
「なぜ妻が死んだのか疑問に思う。自分の行動・言動に責任を持つのは大人の人間として当然のことだ」
「○○先生の行為は許せない」

などと、相変わらず医師を非難するばかりなのです。これらの発言が、事件を見守る全国の医師をさらに激怒させています。
女性が亡くなられたことは本当に残念なことですが、医療は病死を完全に防げるものではありません。いまだに医師の責任を追及しようという遺族には、病死であることを認めることなく医療過誤だと誤信して、警察に相談して逮捕・起訴に結びつけ、今の医療崩壊の最大の引きがねを引いた責任を取って欲しいとすら思います。
一方検察の振る舞いについては、昨年も書きましたが最後まで監視し続ける必要があります。また、実名公開される刑事事件にならって、この事件を起こした人物として、当時の福島地検の最高責任者であった宮成正典(みやなり まさのり)検事正の名前は、記録しておいて良いのではないかと思います。
また、この事件で医師が逮捕・起訴されることが不当であったこと、そしてこの遺族の態度が医療崩壊の原因になっていることを、医療関係者でない一般の人々が理解しない限り、現在進行中の医療崩壊は止まることはないと言っても過言ではないと思います。
次はあなたが医療崩壊の影響を受ける番かもしれません。

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明日は、福島大野病院逮捕事件から2年

2008年2月17日

明日で丸2年です

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韓国・南大門全焼

2008年2月12日

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韓国、ソウルの中心部にあった国宝1号、南大門が全焼。
隣国のことですが、さすがにかわいそす…
韓国のテレビニュースを見ていると、放火の可能性が高いとしながら、まだ謎の部分があるという姿勢のようです。
ただ、防火対策はお粗末だったのは間違いないようです。日本での対策と対比しながら、韓国の文化財の防火対策がいかに杜撰だったかを紹介していました。焼けるべくして焼けたのかもしれません。
ところで、「南大門」には、日本の俗語で言うところの「社会の窓」の意味もあります。
いまだにごくたまに「南大門」を開いたまま家を出てしまうことがあります… orz

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