令和4年3月11日: 東日本大震災トリアージ訴訟を掲載
白内障とは何か?
白内障とは、目玉の中にある生身のレンズである「水晶体」が濁る変化です。白内障が進むと見え方がかすんだり、まぶしくなったりします。
白内障で失明することはありますか?
昔は白内障で失明する人が多かったのですが、今では濁った水晶体を取り除いて、代わりになる人工レンズを入れる手術を受けて視力を取り戻す時代です。逆に言えば、手術を受けないで放っておけば失明の状態になる、と言えなくはありません。ただし光も全く見えなくなってしまうことは稀です。
白内障は放っておいても大丈夫ですか?
見え方に困らない程度の白内障であれば、通常は無理して手術を受ける必要はありません。ただし、白内障の状態によっては、緑内障など他の病気を引き起こすことがあるので、放っておきっぱなしはダメです。医者に相談しましょう。
手術はいつ受ければよいのですか?
普通は、「見えにくくて困ってきた」ときが手術のしごろです。ただし、見え方で困っていなくても手術した方が良い場合があります。
早く手術した方が良い白内障はどんな白内障ですか?
水晶体ががちがちに硬くなるタイプの白内障は、進めば進むほど手術自体が難しくなるので、ある程度のところで決意して手術を受けるのが理想的です。
また、場合によっては、白内障が緑内障の原因になったり、なりそうだったりすることがあります。その場合も早めの手術が必要なことがあります。
特殊な例ですが、赤ちゃんの白内障(先天白内障)で、モノが見えないくらい強いものは、成長する間にモノを見る力がつかず、最終的に弱視(メガネをかけても良く見えない目)になってしまいます。ですから、白内障が強ければ、赤ちゃんのうちに手術しなければいけません。