令和4年3月11日: 東日本大震災トリアージ訴訟を掲載
反復試行の確率
問題 立方体の6面のうち,1つの面を赤で,2つの面を黄で,3つの面を青でぬる。 (1) この立方体を6回投げたとき,黄が4回出る確率を求めよ。 (2) この立方体を6回投げたとき,赤が1回,黄が2回,青が3回出る確率を求めよ。 |
同じことをくり返し行って,そのうち何回Aが起きて,Bが起きて……という確率を反復試行の確率という。
反復試行の場合,その起こり方が何通りあるかをまず考えねばならない。例えば問題(1)の場合
と出てもいいし,または
と出てもいい。(注:問題(1)で,赤と青についてはどちらが出ても,黄色の出る回数には関係がないので,まとめて考えている。)他にもいっぱいあるのでいちいち数えるわけには行かないので,個数の処理で行くことにする。
……4枚
……2枚 計6枚
を並べる並べ方を考えればいいので
となる。つまり15通りの「または」があるわけである。
次に,出かた一通り当たりの確率を考える。
例えば
の順番で出る確率は,
であるし,
の順番で出る確率は
であるし,他の出かたでも同じようにになる。(確率
の事象が4回と,確率
の事象が2回,と考えれば良い)。要するに,さっき計算した15通りのそれぞれの出かたについて確率が
なので,これを15回たす,つまり15をかけてやれば,
となる。つまり
反復試行の確率=出かたの通り数×一通り当たりの確率
と計算したわけである。
問題(2)も基本的に同じである。出かたについては
の順で出ても,
の順で出てもいいわけで,その出かたは
……1枚
……2枚
……3枚 計6枚
を並べる並べ方を考えて,
である。そしてその一通り当たりの確率がなので,求める確率は
となる。
まとめ
反復試行の確率 = 出かたの通り数(カードの並べ方の順列)× 一通り当たりの確率
練習問題 袋の中に大当たりくじが1本と,小当たりくじが2本と,はずれくじが5本入っている。このくじを1本ずつひいてはもとに戻し,計6回ひくとき, (1) はずれを3回だけひく確率をもとめよ。 (2) 大当たり・小当たり・はずれを各二回ずつひく確率を求めよ。 |